乳がん その1(判明した経緯)
2020年11月、胸に痛みを感じる。
触ってみるとしこりがあるではないか。結構大きい。3センチくらい?
げっと思ったものの、以下理由によりあまり焦らず。
・以前にもしこりができ、慌てて乳腺外科へ行ったが「生理前後だと正常な判断ができないため様子を見てください」と言われたことがあった。その時のしこりは消えた。
・乳がんは痛くないとの噂
・1月に会社の婦人科検診があるので,その時に聞いてみよう
1月の検診が仕事の都合で2月に延びてしまった。
その間もしこりは消えなかった。
2021年2月10日、会社指定の健診クリニックにて受診。
女医さんが「これは、、不安になったでしょう」と優しく声をかけてくれる。「エコー次第ですけど、再検査と書いておきます」とさらりと言われた。
エコーは大変丹念に行われた。しこりのある右と、ない左では、かける時間が3倍くらいか?
この時点でもまだ「しこりはほとんどが良性です」というネットの情報を信じて、特に深刻に捉えず。
この健診クリニックは綺麗で便利な場所にあり、毎年利用していた。例年、受診後1ヶ月ほどで自宅に結果が届く。
ところが、受診から約10日後の金曜日、仕事中に携帯へ電話がかかってきた。
「先日受けていただいた検診の結果について、医師から直接お話がありますので、月曜16時に来てください」
電話かかってくることなんてあるのか。こ、これはまずい感じ?と思ったが、
まぁ、病院で再検査しろってことよね、そんな詳しくわかるわけないし!
と、この時点でも謎のポジティブ。
月曜16時、軽い気持ちで健診クリニックへ向かう。
先日と違う先生、ぴったり付き添ってくれる看護師さん。あれ、何かやな予感。
「本日お呼びしたのは、画像をお見せして直接説明したかったからです。」
といって、エコーの画像を見せられる。
「ここにしこりがあります。大きさは約3センチ、形がいびつであり、中に石灰化が見られます。これは、悪性の特徴に合致します」
おおう。何だって。そんな話だったとは!でも、うちの家系がん罹患者全然いないんですよ。乳がんなんて1人もいないし。良性の可能性もあるのでは?
「1年前の画像には全くありません。良性なら、大きくなるスピードが緩やかなので、1年前に何らかの形跡があっても良いと思います。確かに、葉状腫瘍という急激に大きくなる良性腫瘍もありますが、これも摘出が必要です」
マジかー。更に色々聞いてみたら、5年生存率の話とされて、更に驚き。
紹介状を書くのでどこか行くあてはあるか、とのこと。
この時ショックだったのは、「長い治療になりますので、自宅からアクセスの良い所が良いですよ」と言われたこと。
え、取って終わりじゃないのー?!
私はテンパリが表に出ないタイプなのだが、このがん告知シリーズの中で、おそらくこの時が1番テンパっていて、誰もいない待合室で「マジか、マジか」を連呼していた。
困ったことになった。仕事はどうすればいいんだ?おまけに今から保育園のお迎えなんだが。
しかし病院の予約をせねばならない。どうやら急ぎらしいし。
紹介状を書いてもらっている間に大病院の予約を取る。我ながら、なかなか冷静な判断。
普通に保育園のお迎えへ行った。
夫にラインする。いつも通りの日常に、突如がんが乱入してきた。